今、人気が高まってきている「ヌック」!
これね、めちゃめちゃ最高です。ソファを置きたくない(置けない)人にもオススメ。
ヌックと言っても、ダイニングヌックや個室としてのヌックなどもありますが、
我が家がつくったのは、「リビングヌック」です。
今回は、DIYもしくは造作ヌックを作りたいかたに向けて、我が家の実例を記事にまとめています。
注文住宅のわが家が採用した、リビングのベンチヌックとその理由
我が家が目指したのは、こんなヌックたちです。
いわゆる「ベンチヌック」。
ヌックはベンチヌック以外にも、「ダイニングヌック」や、
座って一息付けそうなちょっとした小スペースのヌックなどもあります。
日本でいうと「和室」が海外の「ヌック」と近しいポジションの空間ですね。
和室は今でも根強い人気がありますが、
その一方で子供が大きくなってしまえばあまり使わない場所として、段々と規模が狭められています。
また、都心部で坪数があまり取れない住宅では和室が作られることが少なくなっていたり、洋室にとって代わられたりしているように思います。
我々は、リビング以外にも小空間がほしいことから、元々小上がり和室を検討していましたが、
目指す家の雰囲気に合わない事や、構造的な制約から他の方法を検討したところ、
この「ヌック」がベストであると感じ、採用に至りました。
小上がりがほしい人で、ホテルライクや北欧風の家を目指すのであれば、ヌックはピッタリなので、おすすめです。
わが家のヌック
家の構造的に中心にくる位置にヌックを作成しました。
ヌックと階段の周りが回遊動線になっていて、くるくるとできる作りにしています。
完全オーダーでヌックも作ったので、それに合うシートを自分達で支給する必要がありました。
いろいろと探してもいい方法がなく、クッション材をオーダーし、カバーを併せてオーダー。
今回は、このオーダーについて、どのように行ったのか、
完成したヌックはどんなものかをまとめようと思います。
今が建築前、ヌックを作成したい方で、ヌックのシート部分に悩んでる方の助けになれば幸いです。
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ヌックの形にあったクッションをオーダー
私がクッション材をオーダーしたのは、楽天のスポンジ専門店「ソフトプレン」です。
いろいろ見ましたが、ここが一番実績と種類、速さがあると判断しました。
ここで自分の好きな硬さのクッション材の商品を選んで、サイズを書いてオーダーを行います。
ベッドが硬めが好きな私が選んだのは、このスポンジ。
いろいろとスポンジの種類があるので、まずはショップを見てみることをお勧めします。
ヌックの高さと収納
ヌックの下の部分を収納にしているんですが、そこの高さが30㎝のため、
一般的なソファや椅子の高さに合わせるために、10㎝の厚みでオーダー。
なので、床から座面への高さは40㎝になります。
収納、高さ30㎝
ヌックからもテレビを見れる仕様にしているので高さをある程度上げたいのと、立ち座りがしやすいようにしました。
スポンジサンプルも取り寄せられるんですが、めんどくさがりの私はそのまま注文。
いざ届くと、案の定もう少しクッション性がほしいな…となったので、追加でオーダーしました。
スポンジの種類を変え、このショップでもオススメしている2層構造にすることにしたんです。
追加でオーダーしたのは高弾性ウレタンスポンジ。
もうすでにヌック30cm+ウレタンチップスポンジ10cmで高さが40㎝あるので、3㎝で注文。
これと先ほどのウレタンチップスポンジを、このようにします。
上に柔らかい方を持ってきて、クッション性をUP。
座ったり寝転んだりした時に、ある程度動きやすく、でも心地が良いようにしました。
最初から2層構造にするのを決めているときは、貼り付けをオーダーすれば大丈夫です。
私のように追加でやることになった場合は、ホームセンターで接着剤を買ってきて貼り合わせるか、
カバーで包んでしまえばズレる心配はあまりないと思います。
価格は、少し硬めのウレタンチップスポンジ10cmで2.5万、高弾性ウレタンスポンジ3㎝で1.2万です。
スポンジによって価格帯が大きく異なるので、硬さの好みと厚さによって、トータルコストがわりと変わります。
ところで、こんな事を考えていると、こんな疑問が浮かびます。
Q.ベッドマットレスで代用できないの?
これ、コスト削減の観点から一度は考えるやつですね。
長さのサイズがあうならば、セミシングル(幅80㎝)のマットレスが、1マス(91cm)構造の建物ならOKなはず。
たとえば、こんなマットレス!
後述しますが、我が家のオーダーしたシートクッションの幅は79㎝。
なので、幅80㎝の既製品マットレスだと壁に対してキツキツになるかもしれませんが、収まらないことはまずないです。
あとは、長さがしっかりと合うかどうか次第で
オーダーにしなければいけないか既製品のマットレスで行けるかが決まります。
基本、セミシングルマットレスの長さは180㎝~195㎝。
それが収まるヌックのサイズなら6000円~1万ほどで買えるので、コスパ良く行けますね!
オーダーする際の注意点・サイズ編
上記のように、既製品のマットで対応できないヌックのサイズの場合。
我が家のようにヌックがある程度長さがあるものに関しては、
何個かに分割してオーダーを行います。
(大きすぎると配送できない・注文ができない場合があるので)
ヌックの設計図
設計士の方に図面を用意していただきました。
我が家は3.15mの長さがあり、それぞれ収納部分が左、真ん中、右と分かれて作られています。
真ん中部分はリビング側から引き出すタイプ、右左は床下収納的なイメージ。
右左の床下収納を取り出しやすいよう、クッションも3分割にして発注を行いました。
シートクッションの分割図
左の部分(青)、開口部分の真ん中部分(黄)、右の部分(赤)で3つです。
例えば、左(青)のサイズを注文する時には「53cm(横)×79cm(奥行)×10cm(厚み)」と記入しました。
変形の場合は別途問い合わせする必要がありますが、四角の場合は上記のように記入、注文でOKです。
届いたシートクッションが大きい!
だいたい1週間ほどで届きました~!
当たり前なんですが、分割するくらいのサイズ感なので大きい!
55型TVよりはるかに大きいです。しかもそこそこ重量もある。
オーダーするサイズが大きい方は、引っ越し後にオーダーするのをお勧めします…。笑
シートクッション、いざ設置!
さて!
ここからは新居に引っ越しをしたので、設置作業の話に移っていきます。
そんなこんなで、既に届いていた2種類のクッション材たちをカバーの中に入れて、設置してみます。
なお、カバーはオーダーしてから2週間ほどで到着しています。
じゃん!
めちゃめちゃジャストサイズ~!
頼んだ通りのサイズできて、隙間なくヌックを埋めることができました。
カバーの中に、こんな形で入っています。
上面を柔らかめのもの、下を固めにして底沈みがないものですね。
接着させていませんが、フィットカバーのおかげでズレたりすることはなく、不快感は感じません。
右側のブロックです。
ファスナーが横に来るような作りのカバーになっているので、見えないように隠すことができます。
チラ見えした時用に、ファスナーは黒かブラウンが良かったけど、仕方なしかな。
カバーのアンバーブラウン、ウォルナットとの色味の相性も合ってます。
アイビーグレーも交換カバーとしてほしいですが、気分転換用としては少し高いかな…
ヌックがまとまりのある空間になって、クッション性も抜群で大満足です。
休憩と思ってヌックに寝転んでしまうと、もう快適すぎて、そこから起きれません。
夜、ここで寝落ちした時も、身体がバキバキになるどころか、そのまま朝まで安眠。
少し硬めのウレタンチップスポンジ+高弾性ウレタンスポンジの組み合わせ、オススメです。
カバーやクッション材、どちらも楽天以外も見たんですが、
これらのショップが一番実績もあるし、価格帯も良かったです。
楽天スーパーセール時に買ったんですが、クーポン割引+2.5万の会計に対して5000ポイントもらった気がします。
クッション材の形にあったカバーをオーダー
ここからは、クッション材を覆うカバーのオーダーについて。
今回、カバーも完全オーダーで注文しました。
注文を行ったのは、同じく楽天の「noone」。
クッションのカバーは2タイプあって、我が家はファスナータイプに。
ファスナータイプもカバータイプもどちらも価格差なく選べたので、ファスナータイプに。
そして色は6種類から選べます。(現在時点)
私はヌックの木材色に合わせて「アンバーブラウン」を選択。
タイプと色をきめたら、クッション材の縦横の長さを測って、合うサイズを選択し、注文するだけ。
注文後に、メールでカバーをする物の写真を送る必要がありますが、大した手間ではありません。
送る写真を撮る為にクッション材を出しましたが、娘がクッションを出した瞬間に我が物顔で占領…
仕方なくこのまま撮影し送りましたが、そのまま受け付けてもらえました。
変形したクッションではないので、問題なかったのかもしれません。
ちなみにこのクッションは開口部分のもので、125cm×79cm×10cmのサイズです。
結構大きいですよね!
カバーも3つ注文し、価格は3万でした。
シートクッションと合わせて「7万」!
そこそこいいベッドマットレスが買えますね…。笑
わが家の完成した1.5畳の造作リビングヌック
- お昼寝したり、子供と過ごすスペースにしたい
- 本棚、おもちゃ・子供用品などの収納スペースを設置し、リビングスッキリさせたい
- 写真を飾るスペースを設けたい
を目的として作ったリビングヌックが、設置完了しました!
全体像がこちらです。
リビングの横に小上がりヌックが出現!
広さは設計通り1.5畳です。
オーダーしたシートクッションをいれて、いつでもぐーたらゴロゴロできる空間に。
オーダークッションのおかげで、夜中そのまま寝落ちして朝まで過ごしても、身体が痛くなりません。
ヌック側からは、テレビやLDK全体も見えるようになっています。
子供がリビングやダイニングで遊んでいるのを、寝転びながら観察することができます。
また、ヌックの中の奥側には、固定棚を2つ設けていて、
下の段は子供のおもちゃや本棚用、上の段は家族写真を飾る用と、
ヌックの目的を決めた時そのままの使い方をすることができています。
ヌックがあることによってリビングの横幅が4.5mと広々としており、空間がより広く見えるのも◎。
一応ソファをリビングに置いてますが、特に子供はヌックにいる確率が高いです。
というより、テレビを見る時以外は、ほぼヌックにいます。
ヌックの中は広々としてるので、子供となら3人入ってもまだ余裕があるかんじ。
ここで本棚から本を取って読んだり、おもちゃを取り出して遊んだりしています。
おもちゃがある場所は、このヌックをかさ上げしている下の部分。
上開け式2つ、引き出し式2つの全部で4か所が収納スペースになっています。
これがエイダイの「小上がり収納プラン」で、色は、ショコラブラウンの商品です。
おむつ替えをするにも、下の収納におむつやおしりふきを入れているので、ヌックにいてもリビングにいても、それらを用意するのが超ラク。
育児にも優しいヌックです。
収納をあけるとこんな感じ。もう一つの方には、子供のおもちゃが詰まっています。
リビングで遊ぶときはそこからおもちゃを出して、お片付けも自分でするようになりました。
物を収納するスペースが住宅設備としてあるので、収納ボックスなどを置く必要もないです。
収納ボックスがない事でリビングがスッキリするので、気持ちもスッキリします!
上開け式のところには、年齢的に使わなくなったおもちゃや、季節外の小物などを収納したりしています。
また、ヌックの目的として決めていた「お昼寝」をするときなんかも、このヌックは最適なんです。
このLDKは南向きなので、普段は日中の自然光だけで快適にすごせるんですが、昼寝のときは眩しすぎるんですよね。
ただ、我が家のヌックは両側に壁があることによって、自然光が遮られる作りになっています。
そして、ヌックの上にはロールスクリーンを設置しているので、それを降ろすと、ほぼ真っ暗に。
窓無しのヌックってどうかな~と思っていましたが、ヌックでの目的である「昼寝」をしっかりと考えていた我々。
窓無し&ロールスクリーン付きにしたことで、昼寝するのに快適すぎる空間になりました。
カフェスペース的でなく、ごろごろしたり休むようにヌックを考えているなら、この作りはすごくおすすめです。
休憩場としてヌックを設けたいなら、直射日光や外気温の影響を受けないように、窓なしがいいかも。
しかもこのように家の中心部に置くと、何をするにも移動距離が短く済むので、本当にいいですよ。
家族みんなのたまり場になる、良い空間ができあがりました。
ヌック、ぜひ導入の検討をしてみてくださいね!
なお、我が家の全体の間取り・写真はWEB内覧会で公開しています。
フルオーダーのヌッククッション&カバーを1年使用してみて
今、購入から1年くらい経ちましたが、へたったりもボロついたりなど、全くしていません。
カバーは半年ほど使用していると毛玉ができたので、安いものをAliexpressで購入してローテーションしています。
3つ分頼んで7,000円ほどだったかな?
産休中はほぼヌックにいて、産んだあともおむつ替えやら授乳やら、昼寝もここで赤ちゃんと一緒にしています。
ヌックの下の収納に、オムツやらおもちゃやら入れられるので、ヌックにいれば大体事足りるのです。
ヌック下収納、本当に便利すぎるのでぜひぜひ導入してほしい。
ヌック、超超最高過ぎます。
間違いなく、導入してよかった間取りNo.1です!
でもね、唯一?一個だけ後悔している事があります。
それは「照明」。
ヌックに使う照明まで、いまいち深く考えて設計しなかったのです。
建てる予定のないセカンドハウスですが、趣味でヌックのAI画像を数百回生成していた頃…
ヌックの画像をひたすら見ていると、あることに気が付きました。
「意外と照明ってインテリア性高いし、ライトが変わるだけでめっちゃ雰囲気でるな!」
「ヌックに使われている照明って、おおよそ3タイプに分かれるな!」
などなど。
ヌックを作る前に、照明計画を考えておけば、もっと素敵がヌックが作れたのではないか…と今更気づいてしまったのです。
なので、これからヌックを作る人の後悔を生み出さないためにも、新たに「照明×ヌック」の視点で記事を執筆しました。
ヌック好きが、ヌック好きに送る記事です。
生成したヌックのAI画像を照明の仕方別にジャンル分けし、実際に照明を検討するにあたって実在の有名・はずれのない照明製品を一緒にまとめて紹介しています。
純粋におしゃれなヌックが40パターン以上もみることができるので、ヌックを検討されている方はよければ覗いてみてくださいね。