蔵のある家でおなじみ「ミサワホーム」。
かつてはデザインのミサワと呼ばれたこともある、デザイン性のある家を建てています。
ハーフ吹き抜けなどで開放感も演出できる家が建てられるミサワ
最終的にはウィザースホームを選んだのですが、ミサワホームに決めなかった理由は何なのか?
いま、ウィザースホームやミサワホーム他と悩んでる方に向けて、
公式からでている情報での違いや、私視点でみた違いをつらつらと書いていきます。
ミサワホームとウィザースホームの違い
わが家が最終的に選んだ「ウィザースホーム」を知らない方もわかるように、一条工務店の詳細と合わせて違いをご紹介します。
検討当時(2021年夏~冬)頃の話もあるので、現在変更されている可能性があることをご了承ください。
項目 | ミサワホーム | ウィザースホーム |
---|---|---|
設立 | 1967年 | 1970年 |
親会社 | ー | 新昭和 |
当時の平均坪単価 | 65~80万 | 55~75万 |
実際に提示された坪単価 | ー | 67万 (見積り詳細) |
構造 | センチュリーモノコック 木造軸組み工法 | 2×6、2×4 |
標準仕様の断熱性能 | ペアガラス、グラスウール | ペアガラス、ウレタンフォーム |
保証 | 35年間保証 | 50年間保証 |
一番いいなと思った点 | ハーフ吹き抜け | 自分達の希望条件に合っている (下で掘り下げます) |
同じ坪単価の他社の方が 優れていると思った点 | 営業の質 | 口コミの多さ |
提案力 | ||
施工エリア | 全国 | 南関東 |
下記で掘り下げていきたいと思います。
ミサワホームに決めなかった理由ランキング
個人的な理由が大部分を占めているので、参考にならないところもある可能性があります。
では、我が家の場合の「ミサワホームに決めなかった理由」3つランキング形式でご紹介します。
3位 営業担当者の質が悪い・会社のスタンスが好きじゃない
これはミサワの問題というよりは、営業個人の問題ですね。
ミサワホームは展示場にフラッと訪れた私たちでしたが、担当になったのは28~30歳くらいの男性。
当時我々は25歳の若造と見られたもあったのか、タメ口でスゴイ距離感が近い。
予算を低めに伝えたら、見込み客じゃないと思ったのか「ミサワホームじゃ厳しいっすね正直」と一言。
その後、電話連絡が数回来ましたが、土地探し中であることを伝えると、
「いい土地見つかったら教えてくださいね」と言い、向こうからの連絡はまったく連絡が来なくなりました。
そんなこんなで、15社以上ハウスメーカーを回った中で、唯一といっても良いほど対応が最悪と思う営業マンでした。
そして、会社のスタンスが好きじゃないという話。
1つは、“1000万円キャンペーン”という、何かにこじつけていつもやっているキャンペーンのことです。
“抽選で1名様1000万値引き”を釣り餌に、人寄せするスタンスがなんかなぁと思う。
また、値引き合戦が酷いという話もよく聞いていたので(最大定価の2割だとか)、
戦法にしてもそのスタイルは好きじゃないなぁと当初から思っていました。
また、さきほどの営業マンの営業スタイルにも通ずるところなんですが、会社が斜に構えてる雰囲気を感じていたんですよね。
下の画像はデザイナー一覧のページの抜粋なのですが
あえて人の画像をモノトーンにしているところとか。
なんだろう…好きじゃない…。
そこから、ミサワホーム自体の印象も悪く、1位と2位の理由もあり、こちらからアプローチする事もなく終わりました。
2位 坪単価に納得感がなかった
当時、ミサワホームの坪単価として掲載されていたのは65万前後。
実際の展示場に行ってみると、営業マンに提示されたのは「坪単価75万」。
当時の私たちが探していた基準は坪65万以下だったため、坪75万は正直オーバー気味でした。
土地も購入予定だったので、土地の予算を下げる選択肢もありましたが、その価値は感じなかった私たち。
理由は、スペックに対して坪単価が高いと感じたからです。
当時、坪単価75万といえば「一条工務店」。
一条の方が性能スペックが高く、意匠性という点で一条含め他のハウスメーカーと比べても、ミサワが特別良いとは感じられず、優位性がなかったのです。
坪75万払うならトリプルサッシが良いし、外壁タイルが良い。
あと、アキュラホームを辞めた理由と同様、グラスウールの断熱材には不安があった。
それ以前に、建物より資産性の高い土地に予算を多く割きたいから
坪単価は抑えたいという考えは、ミサワホームにいっても変わることはありませんでした。
1位 ミサワの特徴「蔵」に魅力を感じなかった
ミサワといえば、やはり「蔵」のある家。
ちなみに「蔵のある家」は今は専売特許が切れ、各社メーカー「スキップフロア」なんて名前でやったりしています。
話を戻しますと、この蔵をつくるのに、+で100~200万くらいかかると聞いて、びっくり。
そこまでしてほしいか?と聞かれたら、答えは「No」。
高さ140㎝しかない部屋なんて、使いづらいったらありゃしない。
実際に展示場で「蔵」を体感しましたが、
いわゆる「蔵」として使うにしても、かがんで出し入れをしなきゃいけない。
隠れ家や子供が遊ぶスペースとして使うにしても、エアコンを入れないと夏冬は過ごせないし、
自室にいてもリビングにいても(中二階とか、ロフト的な蔵だと)階段を上り下りする必要もあるし、
結局「自室orリビングが快適だよね」となる気がする。
そんな場所にたいして、プラスで払う価値は感じませんでした。
1階に作る蔵や、ハーフ吹き抜けに関しては、とても良いなと思ったんですけどね。
ミサワホームとウィザースホーム、それぞれの最大のメリット
ミサワホーム、ウィザースホームそれぞれのメリットは以下のとおり。
なお、特徴の共通項は
- 坪単価ミドルレンジ(60~クラス)
- パネル工法で高断熱・耐震性の優れた家が良い
- 提案力やデザインに柔軟性がある
あたりかなと思います。
ミサワホームが合う人
- 蔵/ハーフ吹き抜けを採用したい
- デザイン性の優れた家を建てたい
- 高さのある家を建てたい
- スムストック(中古価値が高い)の家が良い
元祖「蔵のある家」で建てたい方や、開放感のでるハーフ吹き抜けを採用したい人にはもってこい。
蔵のある家は結構なハウスメーカーでスキップフロアとして展開し始めていますが、
ハーフ吹き抜けはまだアイ工務店など一部のハウスメーカーに限られているように思います。
それらのアイデアは、やはり昔からの「デザイン性」への追求によるものでしょう。
住宅業界唯一のグッドデザイン賞33年連続受賞がそれを物語っています。
蔵やハーフ吹き抜けを作ると、おのずと家の高さも上がるので、
ベランダの位置が高くなったり、2階の窓の位置も高くなって、お隣と目線の先が被るのを防止できます。
最後に、ミサワホームはスムストックの加入ハウスメーカー。
大手ハウスメーカー10社グループで設立した「一般社団法人 優良ストック住宅推進協議会」で定めた共通基準を満たした優良な既存住宅のことです。
→ヘーベルハウス、住友林業、積水ハウス、大和ハウス、トヨタホーム、パナホーム、ミサワホーム、三井ホームなど。
いってしまえば、ハイクラスのハウスメーカーらが自分たちの建てた中古住宅の価値を高めるための枠づくりなのですが、
この中では低価格帯レンジのミサワホームとしては、これに軒を連ねている事で「品質が高い優良住宅」「ブランド価値がある」として中古の価値を高める事に繋げられています。
住宅は、減価償却で13年で0円評価になるのが今のセオリーですが、スムストックの家を持つことで、売却時にも資産価値を高く評価してもらうことができます。
以上の点に魅力を多く感じる方は、ミサワホームをぜひ検討していただきたいところです。
ウィザースホームのメリット
- 坪単価を抑えつつも、断熱性能が高い家に住める
- いろいろな種類の外壁タイルで自分の個性を出せる
- タイルを採用する事で外観◎&将来のメンテナンスコストを下げられる
- 内装も自分たちの思うままに仕上げられる
- 地域密着のハウスメーカー
- 土地探しから家づくりまで一括してサポート
私は、ハウスメーカーを合計で15社~20社ほど比較しました。
その中でも断熱性能の高い家って、安くても坪60万~。
外壁タイルが標準のハウスメーカーとなると、メインは坪80万~100万のレンジでした。
外壁タイルが標準のHMは、パナソニックホームズ、セキスイハイム、積水ハウス、トヨタホーム、ダイワハウスなど!
そして、我が家が選んだ「ウィザースホーム」は外壁の標準がタイル。
そして外壁タイル勢のなかでも、坪単価がかなり低い方でした。
なので、外壁タイルを使った家が良い!でもコストは抑えたい!という人は最適だと思います。
外壁がタイルだと、外観が一気にゴージャスになるし、メンテナンス性も高く、将来の張替などのコストも全くかからないよ。
なお、サイディングが標準な会社も、ほとんどの会社が「タイルもオプションで使えますよ!」と言います。
しかし、我々は餅は餅屋ということわざ通りの考えだったので、
外壁の標準がタイルの会社にしたかったのです。
餅は餅屋→サイディングが標準のハウスメーカーの家は、構造自体タイルに最適な家になっているのか?
というとやはり違うだろう。元からタイルに合う構造で作っているハウスメーカーに任せるのが安心だ
と考えたのです。
サイディングと比べてタイルはかなり重いし、接着剤も特殊らしく、
そこまで考えられていないと怖いよね
そのほか、標準というものが存在しないウィザースホームでは、施主の好みに合わせて一から見積もりを作成し、
如何様にも内装をフルコーディネートしてくれます。
ウィザースホームでは、千葉は君津にある「住宅館ラボ」で構造を直接みたり、
キッチン・お風呂・トイレなどの各住宅設備メーカーの実物はもちろん、
外壁タイルや玄関ドア・屋根瓦・床材などを一気にみてその場で納得して選ぶことができるのが、
すごいところでもあります。
この住宅館ラボはそこそこ大きな施設になっていて、5つのゾーンに分かれています。
ざっくりまとめると、「構造やコンセプト」「断熱性能」「外観」「住宅設備・内装」「インテリアコーディネート」
になっていて、それぞれの箇所で実物・実寸大のものを見て、どんなお家にしようか検討することができます。
外観
住宅設備・内装
インテリアコーディネート
金額もその場でわかるものも多く、見積しながら選んでいけるよ!
特に子供がいると、各住宅設備メーカーのショールームを予約して実際に行って話を聞くなんて、超大変。
こういう施設があるハウスメーカーって意外に少ないのではないでしょうか。
特に、このミドルレンジの坪単価のハウスメーカー。
こういう顧客想いのところ、好きだな~ って我々は心を打ちぬかれました。
ミサワホームに決めなかった理由まとめ
蔵のある家やハーフ吹き抜けなど、暮らし方の柔軟性が頭一つ抜けている印象のミサワホーム。
どんなハウスメーカーにも良い点懸念点があるので、坪単価が合う方はぜひ幅広く検討してほしいなと思います。
以下、まとめです。
我が家では、以下の理由でミサワホームは検討から外れました。
3位 営業担当者の質が悪かった
2位 坪単価に納得感がなかった
1位 ミサワの特徴「蔵」に魅力を感じなかった
どこに重きを置くかはその施主の考え方次第ですが、我々の場合は上記の通りでした。
今、ミサワホームなどで悩んでいる人の参考になれば幸いです。