「理想の間取りを伝えても、なかなかそれ通りの提案をしてくれない・・・。」
注文住宅でぶち当たる壁です。
今回は、「耐力壁」や「梁」に悩んでる人に向けて、解決ポイントを探っていきます。
私自身、間取りを模索していく中で耐力壁や柱の活かし方について考え、
うまいこと収めることができたので、実例を用いてお伝えできればと思います。
1回目の間取り(耐力壁と梁がリビング・ダイニングの境に発生)
上左がキッチン、下左がダイニング、右下がリビングです。
元々希望として「大空間が好きなので、なるべく遮るものがない間取りがいい」と伝えていたのですが、
営業さんによると
「ツーバイの工法上、持ち込んだ間取り(在来工法)をそのままやろうとするとこうなる」
とのことでした。
(我々はヤマダホームズを解約してウィザースホームと再契約しています)
畳コーナー周りをすっきりしたい、と要望を出しました。
2回目の間取り(畳コーナーの壁が減ったものの、悪目立ちする壁)
2回目の間取りです。
前の図面に比べると邪魔なものは少し減りましたが、まだただの「耐力壁」があります。
そもそも、希望していた畳3畳ではなくなっている事が気になり、
ならいっそのこと畳以外のスペースにしてしまおうという話になりました。
また、階段もリビング外がもともと希望だったので、それもお願いしました。
3回目の間取り(梁をキッチン側へ移動、耐力壁はヌックの柱へ)
最終版、ここで登場したのが「ヌック」です。
インスタでみて取り入れたいと思いつつ、
スペースがなく断念していたヌックをリビングにもってくることにしました。
そうすると、なんと耐力壁が耐力壁らしからぬ働きをして、
ヌックの柱として収まり、ここにアクセントクロスを張ることによってオシャレなヌックスペースへと変貌。
梁はキッチン側に出すことによって、
リビングダイニングの間に存在していた耐力壁はなくなり、ズドンと空間が抜けました。
また、のちにキッチン奥側に梁を1本並行にいれ、
化粧柱のようにして構造用の梁らしくないように見せる工夫を行いました。
「耐力壁」や「梁」はオシャレなアクセントへ
このようにして邪魔な「耐力壁」や「梁」をオシャレな空間の演出用として移動させることに成功しました。
間取りはなかなか理想の間取りが出来上がらなかったので、
自分で下記の本で勉強をして、自分で間取りを書いて出しました。
なお、二階の間取りは特に大きく変わっていませんので、
二階の間取りを変えずにLDKのみで工夫をした実例になります。
このように工夫次第でこのようにうまく耐力壁や梁を演出用に使えるので、
耐力壁や梁が邪魔で仕方ない・・・
という方もあきらめずに営業さんや設計さんへ相談してみてくださいね。
耐力壁や梁がでるのは、ツーバイの工法上仕方がないこと
鉄骨メーカーの間取りの自由度は高いですが高価、
そして木造は比較的安価ですが、鉄骨と比べ間取りの自由度は劣ります。
そして、ツーバイ工法は、「耐力壁」と「梁」が間取りにより発生する可能性があります。
この「耐力壁」と「梁」は、ツーバイ工法のHMで建築する時は基本無視できないです。
その分、ツーバイは在来工法と比べると
ツーバイ工法は耐震性や耐火性が高く、高断熱を実現できるなどの強みもあります。
どのポイントを優先させるべきかはあなた次第ですが、
間取りにより生かせる方法もあるという話をさせてもらいました。
完成した家はこちら