この記事でわかる事
- 23年に至るまでの住宅インフレの状況
- 家づくりに関わるスケジュール
- 使える補助金
- 22年の流れとコストを抑える対策
22年はウッドショックの余波やウクライナロシア戦争によって、建築業界にも様々な影響が起きました。
家の建築費用を21年では値上げしなかった会社も、22年、原材料高騰に耐えかねて、大幅な値上げを実施。
「いつ契約すると損がないんだろう?」とこれから家づくりを始めよう、建築会社と契約をしたいと思っている方は思いますよね。
家族がハッピーに暮らすために。あなたの理想の家を創造するために。
今こそ、家づくりについてじっくり考えましょう。
ウッドショックの渦中に契約し引き渡しを終えた施主が、23年の家づくりの動きについて考察します。
23年までの住宅インフレの状況
令和になってから、はや4年が経とうとしている今、
この4年間にどのくらい住宅関連の費用が値上がりしたか、あなたはご存じでしょうか?
下記は設計事務所の方がツイートされた、「建築工事費の上昇率」の画像です。
計測初期2005年から右肩上がりで、特に安倍内閣発足の2012年頃から、常に上昇傾向。
そして、先ほどの話の令和元年からの値上がりをクローズアップすると、
令和元年113%→令和3年123%へ急上昇!
この急上昇の原因はウッドショックですが、こんな調子でうなぎ上りをしています。
(2011年4月時点の建築工事費を基準値=100%)
この表は22年に起きたロシアウクライナ戦争の影響はほとんど受けていない段階の表なので、
23年の今に至るまでにインフレが進んでいるように、建築工事費においてもさらに上昇している可能性が非常に高いです。
また、大手ハウスメーカーの過去の坪単価推移を見てみると、軒並み上昇。
2010年から先9年間をみても、どの会社も1,2割ほど上昇しているんです。
21年~23年にかけては、こちらも言うまでもなく「ウッドショック」や「ロシアウクライナ戦争」の影響を受けて急上昇していること間違いなしです。
2023年現在、「いまのインフレ具合からして、落ち着いたら坪単価は下がるのでは?」
と淡い希望を持たれていた方。
この図たちをみてみてどうでしょうか?
坪単価がガクッと下がる(元に戻る)ことはほぼない、と思っておいた方が良いかもしれません。
ただ、一生に一度の家づくり。
自分たちの必要と思うタイミングで、家を建てることに越したことはありません。
続きの「23年に家を建てるなら」こんなスケジュール感で進むのを知った上で、いつ家づくりをするのか検討をしてみてくださいね。
23年の家づくりスケジュール
(2023年の補助金申請スケジュールは2023年春ごろに明らかになるので、参考としてご覧ください)
例年、行われている住宅関連の補助金事業は以下の通り。
地域型住宅グリーン化事業(4月~1回公募)
ZEH支援事業(4月以降~3,4回公募)
こどもエコすまい支援事業(22年11月~)
地域型住宅グリーン化事業
例年、4月もしくは5月から公募を開始し、1か月強の募集期間を経て締め切られる補助金です。
今年は
令和4年4月27日(木)から令和4年6月6日(月)必着
採択発表予定:令和4年6月下旬予定
補助金額:最大140万円
申請するには契約済みである程度仕様も決まっている必要がある為、申請期間より前に話を進めておく必要があります。
ZEH支援事業
例年、春から夏にかけて一次~三次公募があり、最後に冬頃に四次公募があります。
2023年度は、5月31日(水)に一旦締め切り済み。
次の公募はいつになるのかは未定です。
予算は1棟で定額55万円。
こちらもグリーン化事業と同じく、1か月強の募集期間で、期間が限られているために、申請期間より前に話を進めておく必要があります。
なお、ZEHだけではなく、ZEHより高性能なZEH+住宅(補助額100万)、次世代ZEH+(補助額100万)、次世代HEMS(補助額112万)などの公募も行われているので、高性能住宅を建手たい方は、そちらも要チェックです。
公募中の省エネ系補助金⇒https://sii.or.jp/
こどもエコすまい支援事業
注文住宅を建てる人ならほとんどの人は該当し、申請できたらもらえる補助金事業です。
2020年はグリーン住宅ポイント、2021年こどもみらい住宅支援と呼ばれていた補助金事業になります。
今回は、
2022年11月8日から予算上限に達するまで。
補助金額:100万円(新築)
予算が上限に達してしまうと、補助金を受け取ることができません。
また、こういった住宅補助金は、すこしクセがあってですね…
例年、補助金事業終了後、次の補助金事業までの間に契約や工事を行った人が、補助金が受けれない事態が発生する仕組みになっています。
2020年・2021年もツイッターで「なんとか補助金を貰えないか」「不公平だ」とさんざん騒がれていました。
以上の3つはどれも申請期間が限られており、予算の上限もあるため、
補助金を受け取る為には計画的にハウスメーカーと話しを進めていく必要があります。
補足「その他・国による補助金等支援制度」
2021年
①「住宅ローン控除」
→ ローン残高1%10年+3年間の控除延長期間
②「グリーン住宅ポイント」
→ 30万~最大100万円の給付
③「すまい給付金」
→ 最大50万円の給付
2022年
①「住宅ローン控除」
→ ローン残高0.7%13年の控除延長期間(22年改変)
②「こどもみらい住宅支援」
→ 60万~最大100万円の給付
③「すまい給付金」
→ 最大50万円の給付
住宅補助金は毎年金額が変動したり、規模が拡大・縮小するので、要注意。
損しないために意識する事・期日5選
以上を踏まえて、いつ家を作るのがいいのかを一緒に考えていきましょう。
その前に、家づくりで損しないために意識する事・期日を総おさらいします。
使える補助金は全部使う!
家づくりをしようとしている方なら把握しておきたい、使える補助金。
国による大きな補助金事業は先ほどのところで記述しましたが、
市などの自治体によって大なり小なり、交付されている補助金事業もあります。
例えば…「新築費用補助」「太陽光発電補助」「生垣に植栽する補助」「移住補助」などなど。
詳しくは「XX(家を建てる市区町村) 補助金 家購入」などのキーワードで調べてみてください。
建築業界の常識をある程度把握する
ハウスメーカーや土地契約前に、把握しておきたい「業界の常識」。
それぞれの業界に、その業界にしかない慣習や常識ってあるんですよね。
例えば、土地の購入は買付証明を早く出した人が1番手で交渉できる、など。
金額が大きいがゆえに、知らないだけで損する可能性も高くなるので、
営業マンに頼るだけでなく自身の知識をつけることが大事です。
契約はおいといて、行動を始める
「子供が小学生になるまでに、家を建てて引っ越し出来たら….」
「今はアパート暮らしでいいけど、子供ができて動くようになったら家が欲しい」
など、様々なタイミングで家の購入を検討している人が多いとおもいます。
行動を今始めておいた方が良い理由はなにか?
- 後悔しないために知識を今からつけておく
- 家を作るタイミングの最適解を早い段階で模索する
- 土地探しする場合は年単位で時間がかかることも
- 後々焦らないために、時間があるときに行動
正直、今のインフレ具合からいって、コストを気にするなら早くやるに越したことはないと思います。
自分たちに合う家づくり計画を事前に立てる
家づくりをする際に家族間で明確にしておいたほうが良いポイントはいくつもあります。
- 何のために家を建てたいのか
- 土地/家にかける予算感・思い
- 必要な部屋の数(将来の子供の数)
- 同居の有無
- 家を作る上での優先事項…
事前に家族間ですり合わせ、妥協点や譲れない点を明確にします。
例えば
- 家事をもっと楽にして、家族との時間を確保するために家を建てたい
- 資産性や利便性を重視して土地にお金をかけたい
- 意匠性より高性能の設備に予算をかけたい
- 室内干しするからベランダはいらない
- 全館空調で自然素材のやさしい家がいい…
なるべく具体的に目的や優先事項を詰めていくと、おのずと求めているハウスメーカーの条件などが見えてくるはず。
これを家探し初期に行う事で、間取り提案からの修正も少なくなり、打ち合わせ時間を短縮できます。
見積もりは相見積もり
いざ、気になるハウスメーカーを数社に絞り終え、打ち合わせを進めていくと、提示される見積もり。
全ての仕様が同じではないので、一概に比較できないのは注意点ですが、相見積もりをすることのメリットがあります。
- 一社単独検討より、値引きを引き出せる可能性がある
- 納得感のある契約・家づくりに繋がる
- 営業マンの人柄を深堀できる
打合せを重ねていよいよ見積もりとなったら、本気度も高いお客様として接客にも熱が入ります。
そうなると、どの人が顧客に真に寄り添ってくれる営業担当さんなのか、本当の人柄が見えてきます。
契約後に家づくりを本格的に進めていくにあたり、社内外と連携し統率する営業マンがどんな人なのかは重要。
家が建ち始めてから「失敗した…」とならないためにも、契約前の段階でしっかり見極めておくことが大事です。
以上の、22年までの家づくりを取り巻く状況、23年の補助金、損しないための5つのポイントをふまえ、家探しを今スタートさせよう!と思ったあなた。
そうと決めたら住宅展示場!と思っちゃいますが、その前に複数社の実例カタログ・構造パンフレット等を見て、自分達に合う特徴を把握してから行くのがお勧めです。
家探し、どう行動すれば後悔しないのか
記録的なインフレ率が続く今年の23年は、生活必需品から住宅ローン金利まで、上昇傾向が続いています。
建築費高騰も例に漏れず坪単価の上昇に響いており、四半期に一度の頻度で値上げしているメーカーもあるほど。
行動スピードがお金に直結する昨今、効率的にハウスメーカーを探すためには、正確な行動の順序を把握することが不可欠です。
複数のハウスメーカーの情報を集め、自分の優先順位を明確にし、気になるハウスメーカーを絞る。
ハウスメーカーの重視するポイントが自分の希望と一致しているか確認する。
大まかな金額感を確認するために、最初に一括見積もりサイトを利用する
ただし、セールストークに流されないように注意する。
モデルハウスや展示場に見学に行き、住みやすく、満足度の高い家を作ることができるか確認する。
契約書をよく読み、納得がいかない点は質問する。また、工事の進捗状況を確認するために、建築会社とのコミュニケーションを密にする。
家づくりは一生に一度の大きな買い物です。
急ぎだとしても手間を惜しまず、効率的かつ後悔のない家づくりを目指しましょう。
ただ、1社1社に間取り提案や見積もりを受けるまでの道のりは、思っているよりも長く大変です。
情報収集・見学・見積もり…そんな手間を一気に減らし、
早く家を建て始めるための方法があります。
複数社のカタログを一括で手に入れる!
注文住宅の資料一括請求ができる、家探しでおなじみの「LIFULL HOME’S」では、
オンラインの申し込みで有名ハウスメーカーのカタログを一気に取り寄せる「一括資料請求」をすることができます。
リクルートの不動産部門に勤めていた社長が、不動産業界の“悪行”に衝撃を受け起業したのが「LIFULL HOME’S」。当時ネットが普及し始めたばかりの1997年にサービスを開始。現在では日本最大級/各種ランキングのトップを取るほどの不動産・住宅情報サイトへと成長しました。
現在では、親会社「LIFULL」にてARや3Dなどの最新技術を駆使した不動産情報の提供から、瞬時に作成できるインスタントハウスの展開まで、更なる新しい挑戦に取り組んでいます。
住宅建築のプロセスは非常に複雑であり、自分で情報収集や資料請求をするだけでも大変な作業です。
しかし、ライフルホームズの「注文住宅一括資料請求サービス」なら、あなたの代わりに一括で複数の建築会社に資料集めをしてもらうことが可能です。
建築金額別・家のテイスト別・地域別などに分かれて提案が行われるので、あなたに最適なカタログが手元に届きます。
手間暇かけずに一括資料請求をすることで、多くの業者からの提案を短時間で受け取ることもできます。
1年以内に建築・入居したい!という人にとって、最適なおうちづくりの最短ルートになるかもしれません。
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あなたは注文住宅を建てるとしたら、
どんなお家でどんな時間を過ごしたいですか?
私は、朝、コーヒーマシンで挽いた豆の香りをかぎながら、朝ごはんを食べ終わった子供たちがリビングでのびのびと過ごしているのを見る、そんな家にあこがれていました。
そんな家を作りたくて、ハウスメーカーと打ち合わせを行い、このような間取りと見積の提案をもらいました。
I社の例)
S社の例)
よくある質問
- 資料請求後、建築会社からの連絡はいつ頃来るのですか?
資料請求後は、建築会社からのカタログ送付が数日から数週間で届く場合が一般的です。ただし、状況によっては更に時間がかかる場合もあります。
- 注文住宅一括資料請求サービスの利用は初めてで不安です。サポートはありませんか?
LIFULL HOME’SではLIFULL HOME’S 住まいの窓口という専門のアドバイザーがサポートするサービスもあります。そのサービスの利用満足度は驚異の99%。(※LIFULL HOME’S 住まいの窓口来場者(2,341組)を対象とした調査(集計期間:2020年5月〜2023年4月))より)
対話しながらご自身の要望を具体化し、最適なハウスメーカーを見つけたい場合は、こちらのサービスがオススメです。相談も無料なので、建築に関する疑問や不安がある場合など、聞きたい事がある方はこちらも合わせてご利用をご検討されると良いと思います。
- 世帯年収が低くても、家を建てられるのでしょうか?
住宅購入を検討している人の世帯年収は、300万~500万未満が4割以上を占めます。(※2020年9月~2021年8月 LIFULL HOME’S調べ)
住宅ローンの審査も問題なく通れば、家を建てることは十分可能です。
- 30代に入りましたが、まだ住宅購入を検討するのは早いでしょうか?
家の購入は20代が43%、30代が41%です。住宅ローンは早く組めば若いうちにローンを完済することも可能。
周りがまだ住宅を購入していない場合も、それを気にして躊躇する必要はありません。
申し込みを複数社に行い、異なるパターンの注文住宅のデザインや間取りをもらうことによって、自分たちの理想のイメージを更に具現化することができます。
まずは、あなたの建築予定地を入力するところから。
建築予定地を入力する事で、そのエリアで建てられるハウスメーカーや工務店などが一覧表示されます。
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