「ローンを返済しながら家計も安全にいける範囲ってどのくらい?」
家を購入するにあたり、不安に思っている人は多いでしょう。
ファイナンシャルプランナーへの相談は、現在の家計状況を振り返るいいタイミングにもなりますし、
今後の人生設計を鑑みた収支シミュレーションをやって不安を払拭できるいい機会だと思います。
我々が実際に相談してみて「事前にこれをしておいた方がいい」などのポイントもあったので、
それも踏まえながら自身のファイナンシャルプランナーに相談した話をしていきたいと思います。
世帯年収800万で6000万の住宅ローン?!
「世帯年収800万なのに、6000万の住宅ローンなんて組んで大丈夫かよ?!」
ってもし心配してくださった方がいたら、ありがとうございます。
実際に組んだ住宅ローンの金額はそれです。ちなみに総額は更にあがります。
ますます無謀な事するな・・・と思われたなら、引き続き読んでいただければと思います。
ちなみに、世帯年収800万は育休中の世帯年収の額なので、実際には復帰したら900万位です。
そんな所から諸条件を見ていったときに、
最終的には6200万までは安全圏とFPからお墨付きをもらっている話になります。
シミュレーション結果をすぐ見たい方はこちら>>
まず、ファイナンシャルプランナーって?
「ファイナンシャルプランナー」は
「お金の専門家」「保険を売る人」です。
よく無料相談をやっているところがありますが、
これは保険会社からの謝礼金で「無料」でやれているだけの話で、
彼らは顧客向きには“相談員”で社内的には“営業(販売員)”です。
ファイナンシャルプランナーに相談すると、基本保険のセールスもセットでついてきます。
ただ、保険のセールスは様々なバックボーンをもつ人の
暮らし方や考え方を聞いたうえで「安心を買ってもらう」行為です。
顧客に合わせた総合的な資金計画を立てられるように、
家計にかかわる金融、税制、住宅ローン、教育資金、年金制度など、幅広い知識を保有しています。
FPに相談したきっかけ
家づくりを始めるにあたり、月々の支払額から「予算5500万」と仮設定していました。
ただ、ハウスメーカーと打ち合わせを進めていくと、5500万で収まる気配がせず。
不安に思っていたところ、ハウスメーカーの営業担当から
FPに相談してみたら?
といわれ、ハウスメーカーに出入りしているファイナンシャルプランナーに相談することにしました。
FPに相談するのは意味ない?
ファイナンシャルプランナーには独立系と企業系の2つがありますが、
どちらに相談するにしても相談する目的を明確に持つことが良い結果に繋がります。
我々の場合は
「現在の生活水準を保ったまま住宅ローンを組むと、安全圏はいくら?ギリギリはいくら?」
「仮にどちらかに万が一があった場合の、現在の生命保険の金額は適正か」
という部分を知りたいと思い、FPに相談しました。
FPとの打ち合わせ
事前ヒアリングがあり、打ち合わせ前にまとめました。
・現在の家計の支出(光熱費、通信費、食費、住宅費、交際費、交通費、お小遣いなど)
・年収の推移予測(30歳までにX00万、40歳までにX00万になる想定)
・今後の家族計画(子供の数(育休有無)、ペットはなし、親の介護の可能性はありなど)
・今後のライフプランへの考え方(日本に定住、転職なし、退職後は何不自由なく暮らしたいなど)
・その他(本職以外の収入(投資や保険など)、退職金有無、子供の進路先、留学支援、結婚金準備など)
実際の打ち合わせでは、ヒアリング項目に沿いながら話が進んでいきました。
一般論から自身の経験則などを交えた家計の収支の話もあり、
自分たちの支出が一般的な20代夫婦よりも多めであること等がわかりました。
年収の推移予測も自分達で「このくらいだと思う」という話をして、
FPからは「在籍する業界や会社などから考えると概ね間違っていないだろう」という話がありました。
大体の見込み収入/支出について話がまとまった事から、
後日シミュレーションを出してもらうことになりました。
住宅ローンのシミュレーション結果「5500万」
FPから提示された額、我々の確実な安全圏は「 5500万 」でした。
実際もらった資料のグラフです。
収入(青の棒)に対して支出(赤の棒)の方が少なく、安定的に貯金ができる(緑の線)
ようなシミュレーション結果です。
貯金を普通に続けていれば、退職するころには1億円を超えるシミュレーションになっています。
ギリギリ安全圏のラインは「6200万」
ギリギリの安全圏は「 6200万 」でした。
似たようなグラフなんですが、
住宅ローン6200万のプランは育休などで年収があがらないなどの理由から、
33歳くらいまでは少し節約しなければいけない、という試算結果になりました。
貯金が1000万以下で溜まらないので、生活に余裕があるわけではない感じです。
そこを乗り越えれば、退職時同じく貯金1億円越えでした。
今の世帯年収が低くても、その他の条件次第で安全圏は変わる
ここまで読んでこられた方で、
「私たちも世帯年収同じくらいだけど、もっと低い額が安全圏なはず・・・」
と思った方もいると思います。
世帯年収800万の人でも、共働きかや業界(会社)、年齢によって安全圏は変わります。
我々の場合は諸条件が良く、FPさんによってボーダーラインが上げられたんだと推測します。
・26歳共働き正社員(今後年収が伸びる)
・働く業界が市場として拡大傾向
・妻は公務員的な職種の総合職の社員
・退職金は少なくても2000万はある
これ以外の要素として、パラレルワークや
貯金から金融資産の運用(積み立てNISAやイデコ等)も行っていますが、
収支が不安定で不明確なので、シミュレーションには入れていません。(利率0%)
貯金額はこれより上がるだろうな~くらいで、我々としては考えています。
シミュレーションから得られた事
収支を厳しめにしていたのもあり、
「ある程度不測の事態が起こっても大丈夫」と安心感を得ることができました。
厳しめに見積もった部分↓
「仮にどちらかに万が一があった場合の現在の生命保険の金額は適正か」については、
「万が一があった場合に実家に戻ったり子供関係を頼れるのであれば
(フルタイムで働き続けられるのであれば)、現在の(生命保険の)金額で問題ない」
というお墨付きをもらいました。
目的を明確にしていれば押し売りされない
我々はファイナンシャルプランナーへの相談の目的を
「現在の生活水準を保ったまま住宅ローンを組むと、安全圏はいくら?ギリギリはいくら?」
「仮にどちらかに万が一があった場合の現在の生命保険の金額は適正か」
の2つを明確にしたうえで、その旨をファイナンシャルプランナーさんへも伝えていました。
一応セールスだったので、学資保険も紹介いただきましたが、
「保険はあくまで”安心をお金で買う”ものなので、自分で備えられるならそれでも問題ないと思う」
とおっしゃっていました。
どこにシミュレーションを頼めばいい?
我々はたまたまハウスメーカーに出入りする人がいたためその人に相談をしましたが、
特に工務店などは「ご自身で相談してみてください」という所もおおいのではないでしょうか。
ファイナンシャルプランナーに限った話ではありませんが、
ハウスメーカーとは関係のない所に頼む方がかえって良かったりします。
「ハウスメーカーに情報を横流しされそう」
「預貯金額や世帯年収がばれて、限度額いっぱいの建物を提案されそう」
など、不安に思うこともありますよね。
そんな心配がない外部のFPについて、下記記事でまとめています。
安心してハウスメーカーとの契約をするために、自分達の人生収支を明確にしてみましょう。