「千葉県の地域に寄り添った建築会社で家を建てたい」
「大手じゃなくて、自由度の高い所で建築したい」
27歳、千葉県で注文住宅を建てた私がおすすめする、工務店(ハウスメーカー)を一覧にします。
正直、大手ハウスメーカーって広告費や中間マージンで、無駄にお金を払いそうな気がしますよね。
工務店だと、大工さんの顔まで知ることができる事も多いので、安心感が違います。
私も最初は工務店から見ていき、当時は無垢を推す工務店にしか出会えず、モダン系が好きだった私は工務店の検討を止めてしまいました。
今、改めてリサーチすると、いくらでもモダン系が得意な工務店もあったんですよね…。
実際、私が建てたのは千葉県・君津が本社の「新昭和」が運営する「ウィザースホーム」ですが、
コストや優先するものによってオススメが異なるので、自分の軸に合わせて工務店・建築会社を探してみてくださいね。
私の軸は「坪単価70万」「断熱性の高さ」「モダンが得意」「メンテナンスコスト低め(耐久性が高い)」でした。
ウィザースホームは工務店というより中堅層なので、掲載してませんが、同じ軸の方はウィザースホームもオススメです。
タイプ別おすすめ建築会社!
それぞれ建築会社によってもいろんな特徴がありますが、特に秀でている部分をピックアップして、ご紹介します。
・断熱性能
・自然素材/無垢材
・輸入住宅風
・ローコスト
・世界基準の高性能住宅
高気密高断熱といえば!
昨今特に注文住宅業界では注目度の高い「断熱性能」。
今では「断熱等級4」ではなくその上のグレードとして、
ZEH、HEAT20 G1,G2グレードなどの基準も少しずつ浸透してきました。
それに加えて「気密性」も取り上げられていますが、これに強い工務店があります。
断熱性能が高い家は比較的坪単価が高くなりがちですが、
これから家を建てる方はぜひ意識してほしい観点です。
柏市・水戸工務店
家を建てようと思った時、千葉県の会社に勤める私がオススメされたのはこの「水戸工務店」。
家じゅうの気温湿度が変わらない家、そしてクリーンな空気循環を目指しています。
「全館涼温房」というシステムによって、家中が一定の温度に保たれているので、
どこにいても快適で、どこでも寝れるという声をきいたこともあります。
その理由は、断熱性能の向上に1980年代から取り組み、
現在も妥協なく断熱性能の高い製品や施工品質を追求しているから。
柏市でも人気の工務店で、その人気ぶりから千葉県内のみならず埼玉県や茨城県からも注文があるそう。
至るところに快適に暮らすためのこだわりが詰まっており、坪単価が比較的高めなのも納得してしまいます。
例えば、基礎の部分をとっても、外断熱・工事中の基礎内の雑巾がけ2回(空気が基礎の中も循環するから)など、目に見えにくい所も徹底して施工を行っています。
予算に余裕があり、一年中、家で快適にすごしたい人は、とてもオススメの工務店です。
坪単価:80~90万
特徴:高断熱、トリプルサッシ、木をふんだんに使う家、専属大工が作る家
近年の施工例:HEAT20 G2グレード
宿泊体験あり
こちらの工務店に加えて、記事最後に世界基準の性能の家を建てる工務店も紹介しています。
自然素材/無垢材好きにオススメ
木のぬくもりが感じられる家って、落ち着きますよね。
木を推している建築会社は大手を含め沢山ありますが、千葉地域密着でやってる有名な2社といえば、この2社。
「エーセンス建築設計」はデザイン性にも優れているし、「木の住まい工房」は社名の通りとにかく木推しです。
市原市・エーセンス建築設計
エーセンスさんは、名前のおやじギャグとは裏腹に、めちゃめちゃセンスのいい家を建てている会社です。
自然素材の木を使い、千葉の風土にあった調湿をも考え、断熱、気密性にも拘るすまいを提供します。
窓は樹脂サッシを使い断熱性能を担保し、外壁は左官材を使い意匠性が高いです。
内壁は漆喰、床は無垢、と自然素材を使っています。
我が家は、支店が遠い事や、建築する場所が住宅密集地で駐車場スペースすら取れない極小地のため、
街や自然との調和を目指す家の設計は向いていないと感じ、資料取り寄せのみにとどまりました。
土地にゆとりがある場合や自然に近い場所に住まわれているのなら、非常にオススメの建築会社です。
別荘を千葉の田舎に作るなら、エーセンスさんの話をぜひ聞いてみたいです。
坪単価:60~80万
特徴:樹脂ペアサッシ、木をふんだんに使う家、自然素材にこだわる家、和モダンが得意
近年の施工例:和モダン、サーフスタイル、シンプルモダン、北欧風
八千代市・木の住まい工房
木の住まい工房さんは、名前の通り木を前面に出す家を作る建築会社さんです。
中でも特徴的だなーと思ったのが、
大工さんが一から作る木のスケルトンリビングイン階段と、極太の梁です。
随所に、あえて木を見せるような作りにしているんですよね。手間もかかるだろうに。
もちろんそれ以外にも、床は無垢材を使い、壁は漆喰で左官職人が仕上げていきます。
構造体にもこだわっており、防蟻処理をする必要もない檜を使用しています。もちろん、耐震性もばっちり。
資料請求後に実際に支店に行き、モデルハウスを見ましたが、自然素材や木へのこだわりがすごく強く感じられました。
完成見学会も積極的にしていて、実際に人が住まう家も体感することができます。
木のぬくもりが好きで、木を全面に出した家を作りたい人、現し梁をしてみたい方にオススメの建築会社です。
坪単価:50~70万
特徴:アルミ樹脂複合サッシ、木をふんだんに使う家、自然素材にこだわる家
近年の施工例:和モダン、サーフスタイル、シンプルモダン、北欧風
完成見学会あり
輸入住宅風が良い!
大手どころでいうと三井ホームなんかが輸入風のデザインを得意としていますが、地域工務店でもあります。
千葉県密着の建築会社では、「トミオ」「ロビンスジャパン」の2社が上げられます。
今までの自然素材や木の家とは打って変わって、海外情緒あふれる家が好きな方にはたまらないですね。
私は家探しの際は輸入住宅は見てなかったんですが、検討している友人がいて、この2社を教えてもらいました。
千葉市・トミオ
トミオさんでは、カフェ風の家だったり、北ヨーロッパにありそうなレンガ造りの家などもあります。
めちゃめちゃ可愛いです。いわゆるインスタ映えってこんな家なんだろうな~って内観です。
6つのラインナップがあって、自分の好みのテイストを選んでから、ヒアリング・詳細設計と進めるようです。
この6つのシリーズは見てるだけでも内観の配色やインテリアの参考になると思います。
「こんな家にしたいけど、コーディネートする自信がない」って人も、
照明やカーテン・外構・インテリアなどトータルコーディネートしてくれるので、安心して任せられますね。
外観や内観も素敵ですが、家の作りもぬかりないです。
千葉の気候に合わせて塩害に強い金物を使ったり、
地熱床冷暖房を1階全室に採用し、クリーンなエネルギーで家を快適な環境に保ちます。
坪単価:60~80万
特徴:アルミ樹脂複合サッシ、海外風住宅を建てる会社、オシャレでかわいい家、
近年の施工例:フレンチ、カフェ風、アンティーク、アメリカン、サーフスタイル
完成見学会あり
ロビンスジャパン
ロビンスジャパンさんは、THE・輸入住宅のお家を建てる建築会社です。
フレンチやアメリカン、地中海風の家が好きな人は、サイトやカタログを見てるだけでもよだれもの。
写真だけみてたら、日本国内にある家とは思われないでしょう。
どの施工事例を見ても、デザインが非常に特徴的で、他社は真似したくても真似できないんじゃないかと思います。
しかもびっくりしたのが、輸入住宅だしデザインも規格じゃないから高いだろう…と思ったら、意外と安い!
35坪で1800万しない。40坪でやっと1800万こえてくる位。いいんだろうか…
デザインが良くて安いとなると建物の構造は?と不安になりますが、それもしっかりこだわっているよう。
輸入住宅を見ている人は、候補に入れてほしい建築会社です。
坪単価:20~70万
特徴:樹脂サッシ、天井高2m70cm、海外風住宅を建てる会社、オシャレでかわいい家
近年の施工例:フレンチ、アメリカン、地中海、英国、サーフスタイル
ローコスト優先
大手なんかでは「タマホーム」はローコストで有名ですよね。
正直ローコストでもいい家は建ちますし、家の資産価値は年々目減りするので、
家より土地や他にお金を使う選択肢をお持ちの方は、ローコストを選ぶ方が多いと思います。
私たちも家探し初期にローコストを見ていて、良いなと思った工務店をご紹介します。
セナリオハウス
千葉で建てられるローコストといえばセナリオを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか。
セナリオは「広島建設」が運営しているブランドですが、れっきとした千葉県の建築会社です。
工務店というには少し巨大ですが、地域密着という点でピックアップしました。
セナリオは注文だけでなく分譲もやっているので、比較的知名度はある方かもしれません。
年間600棟以上を施工しており、新しい事業所もどんどんオープンし拡大を続けている建築会社です。
自社施工によって中間マージンをカットし、営業者に有資格者を置いて打ち合わせのスピードを短縮しています。
品質を落とさず余計な費用を削る方針の為、ゆっくり決めたり全部を任せたりすることは難しいです。
その代わり、コスパの良い家が手に入る為、多くの人に受け入れられ、業績を伸ばしてきたとも言えますね。
求める構造や性能によってシリーズが分かれるので、
同じセナリオでもコストに合わせてカスタマイズしやすいのも魅力です。
坪単価:20~60万
特徴:コスト帯によりシリーズを選べる、他社をしのぐ施工数、ショールームあり
近年の施工例:ヴィンテージ、ホテルライク、ナチュラル、北欧風
完成住宅内覧会あり
世界基準の性能の家を建てる
これはこの工務店を紹介したいがための枠なんですが、今までの建築会社とは次元が違う。
いかに高性能の家を建てるかに注力していて、見ている先は世界の高水準の家です。
日本の基準は全く気にしておらず、いかに人が快適に暮らせるかにフォーカスしています。
こんな工務店が千葉にあるなんてびっくり。
旭市・ハヤシ工務店
この工務店のコンセプトは「心地いい・気持ちいい・質がいい 3つのいいを叶えます。」です。
この3つのいいを実現するために、外皮・耐震・省エネ性能は最高基準を求め、性能をみえる化させています。
外皮・構造・BELSくらいなら性能にこだわる工務店ならしていますが、
これに加えて、日照・通風シミュレーションや一次エネルギー消費量計算もしています。
全棟気密測定・コンクリート強度測定を実施し、空気までも換気量や空気の質を測定するという徹底ぶり。
何を隠そう、この工務店は、米国パッシブハウス協会(PHIUS)が提唱する、省エネ住宅の北米最高基準「PHIUS+ 2015」を認定を獲得しています。
そして、この基準を国産のドア・サッシを使った上で、認定をもらった国内初めての工務店でもあります。
パッシブハウスというものがまだ一般に浸透していなかった時期でも、
このような認定を取れるような性能の家づくりをしていたんですね。
私がこの工務店を知ったのは契約後だったので、話を聞きに行ったことはないんですが、一度は直接聞いてみたいものです。
2023年の家づくり、損しないための5つのこと
次の記事では、注文住宅を検討している方に向けて、
物価高が止まらない今、損しないために行いたい5つのことを詳しく解説しています。
- 23年に至るまでの住宅インフレの状況
- 23年の家づくりに関わるスケジュール
- 使える補助金
- 22年の流れとコストを抑える対策
家づくりにかける時間もお金も、大事に使いたいね