ヤマダ電機で有名な、ヤマダの住宅部門の「ヤマダホームズ」。
親会社の強みである電化製品系をフルに活用し、「スーパーフル装備住宅」を建てるなどしています。
70年の歴史がある小堀住研がルーツ、優秀な建築家集団が在籍するハウスメーカーでもあります。
地盤がしっかりとしていると言える
注文住宅を建てる際、自分達にあったハウスメーカーを選ぶことはとても大切です。
どのハウスメーカーも特色があり、自分たちの希望や予算に合った会社を選ばなければなりません。
最終的にはウィザースホームを選んだのですが、ヤマダホームズに決めなかった理由は何なのか?
この記事では、「ヤマダホームズをやめた理由3つ」について解説します。
最終的に選んだウィザースホームとの特徴比較も行い、悩んでいる方にとって役立つ情報を提供します。
ウィザースホームとヤマダホームズの違い
わが家が最終的に選んだ「ウィザースホーム」を知らない方もわかるように、ヤマダホームズの詳細と合わせて違いをご紹介します。
検討当時(2021年夏~冬)頃の話もあるので、現在変更されている可能性があることをご了承ください。
項目 | ヤマダホームズ | ウィザースホーム |
---|---|---|
設立 | 1951年 | 1970年 |
親会社 | ヤマダHLD | 新昭和 |
当時の平均坪単価 | 50~70万 | 55~75万 |
実際に提示された坪単価 | 57万 (見積り詳細) | 67万 (見積り詳細) |
構造 | 木造軸組み工法 | 2×6、2×4 |
標準仕様の断熱性能 | ペアガラス、ウレタンフォーム | ペアガラス、ウレタンフォーム |
保証 | 60年間保証 | 50年間保証 |
一番いいなと思った点 | 家具家電までフルセット ミドルコストで保証◎ | 自分達の希望条件に合っている (下で掘り下げます) |
同じ坪単価の他社の方が 優れていると思った点 | 間取りの自由度 | 口コミの多さ |
提案力 | ||
施工エリア | 全国 | 南関東 |
下記で掘り下げていきたいと思います。
ヤマダホームズに決めなかった理由ランキング
結論からいうと、私は一回ヤマダホームズで契約しています。
契約後に営業担当の対応が悪く、契約解除しウィザースホームに移った背景があります。
ということで、正しくは「ヤマダホームズが(ウィザースホームより)劣っていると思った理由」。
個人的な理由が大部分を占めているので、参考にならないところもある可能性があります。
では、我が家の場合の「ヤマダホームズに決めなかった理由」3つランキング形式でいってみましょう!
3位 いつまでたっても正式な見積を貰えない
ハウスメーカーの見積もりの出し方って少し癖があり、早く見積を出すために概算で出すのが通例だそう。
ヤマダホームズも例に漏れず、概算で出すスタイルなのですが、それが非常に幅があったんですよね。
「正確な額を知りたいから(他社と比較できないから)正式な見積がほしい」と言っても、
結局契約するまでに正式な金額はでてこず、という感じでした。
結果的に予算が膨らんだらと思うと、概算は怖いよね・・・
システム上仕方ないことなのかもしれませんが、検討しづらすぎて結構イライラしてしまったポイント。
予算をオーバーしているからと減額調整するにも個別の見積をはじいてくれないので
そういうのに対応してほしい方は不向きなメーカーかもしれません。
2位 特徴という特徴がない
ヤマダって、家電販売店の親会社という特徴がありつつも、それ以外のエッジがない。
ミサワホーム=蔵のある家、一条工務店=断熱性能、アイ工務店=ハーフ吹き抜け&ミリ単位設計など。
差別化ポイントというか、あえてヤマダを選ぶポイントが見当たらないなあ、と思ったのが正直な所。
他社と比べていったときに、一番ヤマダを評価できたのは、コスパ&保証でした。
その時の競合として最終候補になっていたアイフルホームも、いってしまえばこちらも特徴という特徴がない。
特徴がない同士の対決となり、ヤマダが契約に至りました。(その後契約解除してるけど)
1位 設計士や営業担当の質が悪かった
わたしたちを担当したのは某支店・50歳代の店長と、ヤマダホームズの前身・小堀住研で設計士をしていた設計士のかた。
これだけみると、間違いないじゃん!と思いません?
店長とは契約前に1年ほどやり取りをしましたが、程よい連絡頻度と丁寧で腰の低い物腰が心地よい人だと感じていました。
設計士の方は、おじいちゃん設計士だったのですが、とても可愛らしい人でその人が作る間取りも素敵、信頼を寄せていました。
でも、土地が決まり契約に現実味が帯びると、その印象は一変。(詳細が気になる方は契約解除の乱で記載しています)
土地がまだ契約が終わっていないのにヤマダとの契約を迫ってくる
契約日の当日に連絡無く大幅に遅刻をしてくる
正式な見積りを何度も要求しているのに出してこず、契約日に初めて出してくる などなど
契約に現実味が帯びる前から「あれ??」とおもう部分は割とあったのですが、店長だし、と気にしないでいました。
でも、上記のエピソードで感じられた、顧客志向ゼロの態度が本性でした。
図面は何度打ち合わせをしても指摘事項が直ったのがでてこないし、是正するための打合せ後の資料送付をお願いしても送られてこないし。
設計士との連携もとれておらず、打合せで初めて「あれこれ直ってないじゃん」と営業&設計士の小競り合いが始まる。
それ顧客との打ち合わせ前にやってくれん???
両方悪いやろ。と思いながら、前回言った事と同じことを伝えるだけの打ち合わせに辟易していました。
このような理由で、ヤマダホームズを辞めて良かった理由第一位が「営業と設計士の質が悪かった」。
この点に関しては個人のスキルや性格に依存する部分なので、ヤマダホームズが悪い!というわけではないです。
もちろん優秀な方もいるでしょうし、素敵な営業&設計士に会えていたなら、契約解除せずヤマダホームズのまま家を建てていたと思います。
ただ、詳細を読んでいただくと理解いただけると思うんですが、仕組みとして改善できた部分はあったのではと感じます。
ハウスメーカー選びも大事だけど、人選びも大事だなあと、ヤマダホームズでは学ばせてもらいました。
番外編 間取りが来ない
わが家はヤマダホームズを含む数社にタウンライフで資料請求をし、各社からの連絡を待っていました。
私は間取り案がほしかったのもあり、家の希望を詳細に書いて申し込みをしました。
「積水ハウス」は間取りを送ってくれたなか、ヤマダホームズは申し込んだだけでは間取りを貰えませんでした。
書き方が悪かったのかな?営業さんがめんどくさがった?
私の家を建てたいという熱意が伝わらなかったのかな。もっと希望をモリモリ書けばよかったのかもしれません。
ウィザースホームとヤマダホームズ、それぞれ最大のメリット
ヤマダホームズ、ウィザースホームのそれぞれのメリットは以下のとおり。
なお、特徴の共通項は
- 坪単価ミドルレンジ(60~クラス)
- 吹付断熱が良い
- 高断熱がいい
- 提案力やデザインに柔軟性がある
あたりかなと思います。
ヤマダホームズが合う人
- コスパよく家を建てたい
- 家具家電太陽光等もまとめてお任せしたい
- 保証が長く歴史もあるハウスメーカーが良い
- スムストック(中古価値が高い)の家が良い
ヤマダは在来工法で間取りの自由度が高く、施工レベルにバラツキがでにくい吹付断熱。
そして、家具家電太陽光をまるっと任せられるメーカーです。
超ハイスペックは望まないけど、お任せでコスパよく暮らしやすい家を建てたい、という人が向いています。
また、ミドルレンジのハウスメーカーには珍しく、ヤマダホームズは60年保証。
長く保証をしてくれるので、その分構造や使っている設備にも安心感が持てます。
さらに、これまたミドルレンジのハウスメーカーとしては珍しい、「スムストック」のハウスメーカー。
大手ハウスメーカー10社グループで設立した「一般社団法人 優良ストック住宅推進協議会」で定めた共通基準を満たした優良な既存住宅のことです。
→ヘーベルハウス、住友林業、積水ハウス、大和ハウス、トヨタホーム、パナホーム、ミサワホーム、三井ホームなど。
いってしまえば、ハイクラスのハウスメーカーらが自分たちの建てた中古住宅の価値を高めるための枠づくりなのですが、
ほぼ唯一のミドルレンジのヤマダホームズとしては、これに軒を連ねている事で「優良住宅」「ミドルレンジで認めらている」として中古の価値を高める事に繋げられています。
家は減価償却で13年で0円評価になるのが今のセオリーですが、スムストックの家を持つことで、売却時にも資産価値を高く評価してもらうことができます。
まとめると、まるっと任せて家に住み始められて、長く住み続けても安心、売却時にも安心、というのがヤマダホームズです。
ウィザースホームのメリット
- 坪単価を抑えつつも、断熱性能が高い家に住める
- いろいろな種類の外壁タイルで自分の個性を出せる
- タイルを採用する事で外観◎&将来のメンテナンスコストを下げられる
- 内装も自分たちの思うままに仕上げられる
- 地域密着のハウスメーカー
- 土地探しから家づくりまで一括してサポート
私は、ハウスメーカーを合計で15社~20社ほど比較しました。
その中でも断熱性能の高い家って、安くても坪60万~。
外壁タイルが標準のハウスメーカーとなると、メインは坪80万~100万のレンジでした。
外壁タイルが標準のHMは、パナソニックホームズ、セキスイハイム、積水ハウス、トヨタホーム、ダイワハウスなど!
そして、我が家が選んだ「ウィザースホーム」は外壁の標準がタイル。
そして外壁タイル勢のなかでも、坪単価がかなり低い方でした。
なので、外壁タイルを使った家が良い!でもコストは抑えたい!という人は最適だと思います。
外壁がタイルだと、外観が一気にゴージャスになるし、メンテナンス性も高く、将来の張替などのコストも全くかからないよ。
なお、サイディングが標準な会社も、ほとんどの会社が「タイルもオプションで使えますよ!」と言います。
しかし、我々は餅は餅屋ということわざ通りの考えだったので、
外壁の標準がタイルの会社にしたかったのです。
餅は餅屋→サイディングが標準のハウスメーカーの家は、構造自体タイルに最適な家になっているのか?
というとやはり違うだろう。元からタイルに合う構造で作っているハウスメーカーに任せるのが安心だ
と考えたのです。
サイディングと比べてタイルはかなり重いし、接着剤も特殊らしく、
そこまで考えられていないと怖いよね
そのほか、標準というものが存在しないウィザースホームでは、施主の好みに合わせて一から見積もりを作成し、
如何様にも内装をフルコーディネートしてくれます。
ウィザースホームでは、千葉は君津にある「住宅館ラボ」で構造を直接みたり、
キッチン・お風呂・トイレなどの各住宅設備メーカーの実物はもちろん、
外壁タイルや玄関ドア・屋根瓦・床材などを一気にみてその場で納得して選ぶことができるのが、
すごいところでもあります。
この住宅館ラボはそこそこ大きな施設になっていて、5つのゾーンに分かれています。
ざっくりまとめると、「構造やコンセプト」「断熱性能」「外観」「住宅設備・内装」「インテリアコーディネート」
になっていて、それぞれの箇所で実物・実寸大のものを見て、どんなお家にしようか検討することができます。
外観
住宅設備・内装
インテリアコーディネート
金額もその場でわかるものも多く、見積しながら選んでいけるよ!
特に子供がいると、各住宅設備メーカーのショールームを予約して実際に行って話を聞くなんて、超大変。
こういう施設があるハウスメーカーって意外に少ないのではないでしょうか。
特に、このミドルレンジの坪単価のハウスメーカー。
こういう顧客想いのところ、好きだな~ って我々は心を打ちぬかれました。
ヤマダホームズに決めなかった理由まとめ
ヤマダホームズ、ミドルレンジのハウスメーカーの中では、やっぱりいいメーカーだなと記事を書いていて思いました。
どんなハウスメーカーにも良い点懸念点があるので、坪単価が合う方で検討する余裕がある際には、ぜひ検討してほしいなと思います。
以下、まとめです。
我が家では、以下の理由でヤマダホームズは検討から外れました。
3位 いつまでたっても正式な見積を貰えない
2位 特徴という特徴がない
1位 設計士や営業担当の質が悪かった
どこに重きを置くかはその施主の考え方次第ですが、我々の場合は上記の通りでした。
今、ヤマダホームズなどで悩んでいる人の参考になれば幸いです。